2008年08月15日
「戦時中の動物園展」 天王寺動物園
若い世代にとって、戦争はどう映っていますかね?
今年で戦後63年になります。
自分達の世代は、夏の登校日には、戦争の話をきいていましたが、今の小学生はそうで
はないようです。
風化は少しづつすすみます。
そんなことを考えていたら、
この19日まで天王寺動物園で開催されている「戦時中の動物園展」の記事です。
コレはその写真。
一頭のヒョウとひとりの男のひとが映っています。
信頼関係が伝わってきます。
でも、この写真を撮影した翌日には、この人物はわが子同然に育ててきたヒョウを
自らの手で殺さねばならなかったという話です。
(空襲で猛獣が逃げ出したらたら危険という当局の指示がありました…。)
泣きながら毒の入ったエサを与える男性。
ヒョウはその様を敏感に感じとったのか、結局手を出さず、絞殺されたそうです。
愛するものを自分で手にかけねばならないという局面を想像します。
自分には子供がいますが、考えただけでも涙が出ます。
そういえば、沖縄戦で実際に起きた場面でありました。
いろんなこと、考えます。
今日。終戦記念日。
では…。

天王寺動物園では、8月15日の終戦記念日をむかえるにあたって、平成19年8月11日(土)から19日(日)の9日間、多くの来園者の方に第二次世界大戦中の動物園の様子を知っていただけるよう、動物園内レクチャールームで「戦時中の動物園展」を開催します。
この「戦時中の動物園展」では、普段見ていただくことのできない、戦時中に処分されたヒョウやライオン、ベンガルトラなどの剥製を5点、当時の動物園に関する写真パネル・新聞記事の他に千人針など戦争に関する物品や写真パネル、あわせて約数十点を展示します。さらに、動物園の様子を撮影した記録映像を上映するコーナーを設けます。また動物園スタッフによる戦時中の動物園の話も実施しますので、さまざまなかたちで戦時中の動物園の歩みを知っていただけます。